年賀状を誰に送るか悩みませんか?
職場の上司、先輩をはじめ、送る人、送らない人と線引きが難しいですが、中でも先生に年賀状を出すべきかどうか迷うところです。
挨拶として送るべきか、でも迷惑になるかも?
気になりますよね。
そこで今回は、先生への年賀状は迷惑になるのか、その理由と代替案を紹介します。
先生への年賀状は迷惑になるのか?
先生へ年賀状を出すことは迷惑になるのでしょうか?
日頃の感謝や礼儀として、送るべきか悩むところ。
ここでは
- 年賀状を送る理由
- 先生にとって年賀状は迷惑なのか
- 年賀状文化の変化とマナー
について詳しくみていきましょう。
年賀状を送る理由とその背景
年始に年賀状を送る、という文化は平安時代、貴族の間ではじまり、明治時代には一般的になったようでかなり歴史があることがわかります。
ではなぜ年賀状を送るのか?
その理由は2つ。
- 新年のあいさつをするため
- 日頃お世話になっている人へ感謝を伝えるため
年始は家族で過ごすことが多いですよね。
日頃からお世話になっている人へ挨拶をしようにも、なかなか難しい。
そこで手軽に、かつ確実に元旦に届く挨拶として年賀状が親しまれているんです。
ただ、挨拶といっても一方的なものは、相手にとっては面倒だと思われることもあります。
どちらかといえば堅苦しい間柄の、先生と保護者という関係なら尚更どう思われているのか不安ですよね。
次の項で、先生の年賀状に対する本音についてみていきましょう。
先生にとって年賀状は迷惑なのか?
先生が年賀状を迷惑と思うかは、人によるところが大きいです。
こちらが良かれと思って年賀状を出しても、多忙な先生にとっては
「返事をしないといけない」
「プライベートな時間に入り込まないでほしい」
と迷惑に思うこともあります。
もちろん、年賀状をもらって嬉しいと思う先生もいると思いますが、負担に感じる先生がいるのも事実。
年始といえども忙しい職業柄、年賀状の対応に追われて時間を割くことは避けたいですよね。
また、個人情報の観点からもプライベートな住所を知られているということも不安につながります。
先生に年賀状を送ることは、必ずしも歓迎されるものではないということを理解しておきましょう。
ちなみに筆者が小学生の頃は、担任の先生と年賀状交換をすることが流行っていて、新学期にみんなで見せ合いをして盛り上がる、なんてことがありましたが、かなり稀なケースですね…。
年賀状文化の変化と現代のマナー
年々、年賀状発行枚数は減少しています。
年賀状発行枚数のピークは、2003年の約44億枚。
しかし2025年用の当初発行枚数は約10億枚と、かなり減っていることがわかります。
なぜこんなにも減っているのか、理由は3つ考えられます。
- ネットの普及によりSNSで新年の挨拶を済ますことが増加
- 年配層の年賀状じまいの増加
- 郵便料金の値上げ
2025年用の年賀はがきの発行枚数は、10月の郵便料金の値上げの影響も受けています。
通常の年賀はがき(無地)は1枚63円から85円に。
数枚ならまだしも、何枚もとなると負担になりますよね。
なので最近は、自分も相手も無理をせず、状況に応じた方法で感謝を伝える方法が主流になっています。
先生が年賀状を迷惑に感じる3つの理由
先生が年賀状を迷惑に感じる理由は3つ考えられます。
- プライベートと仕事の境界が曖昧になるから
- 多忙な時期に負担になるから
- 個人情報の問題とリスク
詳しくみていきます。
プライベートと仕事の境界が曖昧になる
先生という職業柄、仕事とプライベートの境界が曖昧になりやすいもの。
たとえば、家に帰った途端学校のことが頭からなくなる、なんてことは難しい。
いつもどこかしらに、授業の準備や生徒の問題、行事のことなど頭にあることが多いです。
そんな先生の数少ない休日に、生徒や保護者からの年賀状が届くとどうでしょうか。
返事ややり取りを考えだしてしまい、結果としてリラックスできないかもしれません。
先生のプライベートの時間を、もしかしたら奪うことになりかねないんです。
多忙な時期に負担をかける可能性
年度末や新学期の準備に追われ、休日といえども忙しい先生たち。
そんな多忙な時期に、年賀状が届けば
「返事を書かないといけない」
プレッシャーに感じることがあるかも。
印刷だと失礼かもしれないから、手書きで…なんて考えることも負担ですよね。
時間も労力もかかることは避けたいものです。
個人情報の問題とリスク
個人情報の管理が厳しいこの頃。
多くの学校では、先生のプライベートな住所を公開しない方針もとられています。
住所や電話番号などの個人情報は、慎重に扱うべきであり、保護者としても注意しなければいけません。
もし何らかの方法で先生の住所を知り、年賀状を送っても、届いた側からしてみれば
「いつの間に自分の住所が知られた?」
とかなり不安になりますよね。
どうしても送りたい場合は、学校宛に送るべきでしょう。
年賀状を送る代わりにできること
年賀状を先生に送ると、不安感や手間がかかるとわかっていても、感謝の気持ちは伝えたいもの。
そこでここでは、年賀状の代わりになるものを紹介します。
感謝の気持ちを伝える方法の選択肢
日頃の感謝や新年の挨拶をするのは、年賀状だけではありません。
メッセージカードや、直接挨拶する方法があります。
時期もあえて多忙な年始を選ばずとも、新学期や挨拶する機会があればでいいでしょう。
お世話になっている人への挨拶は、必ずしも年始にすべきという決まりはありません。
忙しい時期を避けることで、受け取る先生側にも気持ちに余裕が生まれてお互い気を使わずいられますね。
メールやメッセージカードの利用
もし、先生と個人的なやり取りがあって、日頃から連絡を取り合っているのであれば、メールやメッセージカードを活用することがおすすめです。
LINEであれば、メッセージにデジタルカードを添付することもできますし、書面であるより気軽ですよね。
返事に困る場合でも、スタンプで手軽に返信ができたり、先生の負担もあまりありません。
年始の挨拶に代わるスマートなアイデア
メールやLINE以外にも、スマートな方法として直接口頭で挨拶をする方法があります。
これは元旦や年始には難しいですが、1月中のたとえば学校であれば新学期や始業式に先生に伝えることができますよね。
口頭であれば返事に困ることもありませんし、感謝の気持ちが伝わりやすく温かみがあります。
迷惑にならない年賀状の送り方
どうしても年賀状を送りたい、という方は迷惑にならない方法をチェックしておきましょう。
- 年賀状を送る際のポイント
- プライベートな住所を避ける
- 先生の負担がない内容にする
上記3つをみていきます。
年賀状を送る際の配慮ポイント
年賀状を送る際、1つ目に考えるべきなのは、休暇はプライベートな時間ということ。
年末年始は先生だからといって、私たちと違うことはありません。
家族や親しい人と過ごす大切な時間であることを、気に留めておきましょう。
具体的には
- 返事を期待しない
- 気を遣わせない
ということを考えて書くと良さそうです。
プライベート住所を避けて学校や職場に送る
2つ目は、年賀状を先生の自宅に送らず、学校や職場に送るということ。
プライベートな住所に年賀状を送るのは、先生にとって大きな負担となります。
先述した通り、最近は個人情報保護の観点からプライベートな住所を利用することはリスクが大きい。
そのため、学校や職場に送るのがお互いに安全です。
また、学校であれば勤務時間内に受け取ることで、プライベートな時間を使うことはせず、仕事と線引きできて先生にとっても負担は少なく済みます。
このような配慮が、年賀状を送る際には大切ですね。
内容の工夫で先生への負担を軽減する
3つ目は、年賀状に書く文面で、先生に負担にならないようにすること。
たとえば年賀状の文面に
「返事は不要です」
「お正月ゆっくりお過ごしください」
なんて言葉があれば、受け取る先生も負担が減りますね。
先生への感謝の気持ちを伝える、本来の目的を大切にしつつ、相手に配慮した言葉選びがポイントです。
先生への年賀状に関するよくある疑問
初めて先生に年賀状を送る場合、疑問点はいくつか出てきますよね。
ここでは
- 送るタイミング
- 返事について
- 他の保護者とのバランス
に分けて、具体的に答えていきます。
どのタイミングで送るべきか?
まずは、年賀状をどのタイミングで送るべきか。
基本的には年賀状は年内に送り、元旦に到着するものです。
しかし送付先が学校の場合、先生の出勤日を考慮して少し遅めに送るのもあり。
1月初旬の、先生が初出勤するまでに送ることが一番良いですね。
ちなみに、年始に送るのを忘れた場合は、寒中見舞いに切り替えましょう。
その場合は、1月7日以降に送付するようにしてください。
返事を期待すべきか?
2つ目は、返事を期待すべきかどうか。
先生に年賀状を送れば、返事が欲しいと思ってしまいますが、返事を期待するのは避けましょう。
何人もの生徒を抱える先生ですから、当然年賀状も多くの生徒や保護者から受け取っている可能性が高い。
そんな中、1人1人に返事をするのはなかなか難しいですよね。
「返信は大丈夫です」
と一言添えると、スマートでしょう。
他の保護者とのバランスを考慮すべきか?
最後は、他の保護者とのバランス。
「~さんは先生に年賀状を送ったらしいけど、~さんは送っていない」
と色々周りで耳にするかもしれません。
そんなとき、自分はどっちにしようと迷いますよね。
しかし基本的に、誰かに合わせる必要はないので、自分の気持ちを優先してください。
年賀状を送らないからといって、失礼になることはありませんし、送る場合も相手に負担をかけなければ問題ありません。
まとめ
先生に年賀状を送ることは迷惑になるのか、についてまとめてみました。
結論は、年賀状を受け取ることを負担に思う先生もいれば、そうでない先生もいます。
人それぞれですね。
年賀状を送る場合は、以下に注意してみましょう。
- 年賀状を送る場合、送付先は先生の住所を避け、学校や職場にする
- 返事を期待せず、負担をかけない言葉を添える
- 年賀状以外でも、口頭やメッセージで挨拶をしてもOK
年賀状を送るにしても送らなくても、心にとめておきたいのが感謝と配慮。
常に相手の立場にたって行動したいですね。
相手の立場に立って行動することが、何より大切なことです。
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