女性が経験する生理現象の1つに月経があります。
生理痛やPMSなど、生理ならではの症状に不安を感じ悩んでいる方はとっても多いですよね。
その生理ですが、11~13歳頃に初潮を迎える方が多い中、高校生になっても迎えていないという方もいます。
周りが続々と生理を経験している中で、自分はまだ生理がこない…と不安になりますよね。
また、初潮は順調に迎えたとしても、中高生の頃は生理不順で、なかなか生理が来ない…。
という人も多いのだとか。
実はそこにはホルモンバランスや体の仕組みなど、病院を受診しないと分からないことがあるんです。
そこで今回は、高校生になっても生理が来ない理由と、生理不順の原因について調べました。
高校生になっても生理が来ない!不安になる生理不順の原因は?
高校生になっても生理が来ない理由は3つあります。
- ホルモンバランスが崩れてる
- 卵巣が働いていない
- 子宮、膣の異常
まず生理の仕組みについて見ていきましょう。
1.脳の視床下部と下垂体の働きかけで、卵巣からホルモンが分泌される
2.ホルモンの影響で、卵巣では卵子が入った卵胞が大きくなり排卵される
3.子宮内膜は受精卵を着床させやすくするため厚くなる
4.妊娠しない場合、子宮内膜がはがれて腟から外に出る
この生理発来の過程を見ると、脳からの指令とホルモン分泌が必須であることが分かります。
なので、脳からの指令が上手くいっていない場合ホルモンも分泌されません。
せっかくだから載せちゃいます。
— 江夏 亜希子 (@akikoent) May 29, 2019
いつも性教育とかの講演で使っている月経周期の仕組みとピルの作用機序を説明するパワポ。(医会の標準スライドを少しいじって作った)
ピルの成分は、排卵に伴って自分の卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロン。ピルを飲むと排卵がお休みに入ります。 pic.twitter.com/EVl2MPZyNG
また卵巣の働きがなければ排卵もしないので、子宮内膜も厚くならずはがれることもないので結果生理が来ないんです。
また、生まれ持って子宮や膣に異常がある場合も生理がこない原因になりますよ。
病院受診の目安としては、多くの方が11~13歳の間に初潮を迎えることから、15歳で初経がこない場合は小児科や産婦人科の受診を推奨されています。
ホルモンバランスは血液検査で、卵巣の働きや子宮の異常についてはエコーで分かるので診断が必要ですね。
卵巣や子宮に異常がなければ、ホルモン剤の服用を続けていくうちに自力で生理が起こり将来的に妊娠も可能と言われています。
不安があればあるほど体のバランスも崩れてしまうので、早めに解決したいですね。
生理が来ないのが不安!高校生の生理不順として考えられる理由は?
初潮は迎えているものの、生理不順で悩む方も多いですよね。
月に1度の生理が2ヵ月ほどなかったり、あってもすぐ終わったりと生理に関する悩みはいつまでたってもつきものです。
ここでは生理不順の理由を
- ダイエット
- ストレス
- 妊娠しているから
の3つに分けてまとめています。
高校生の生理不順の原因①ダイエット
1つ目はダイエット。
高校生になると、今まで以上にスタイルや容姿が気になる年ごろです。
しかしまだ身体の成長途中であるこの時期に、過度なダイエットをすることは危険です。
急激な体重減少によって、生理が起こる過程にある脳からの指令がうまくいかなくなってしまうんです。
結果、ホルモン分泌が悪くなり排卵が起こらず、無月経に繋がってしまいます。
一般的に、体重が短期間に5kg以上減ると、ホルモンバランスが乱れると言われています。
環境の変化やストレスにも繋がり、良くないことばかり…。
生理が来ないと、いつくるのか不安な毎日をおくることになってしまいますよね。
ダイエットをするとしても、無理のない範囲で行うことをオススメします。
高校生の生理不順の原因②ストレス
2つ目はストレスが原因であること。
先述したダイエットとも繋がることですが、身体にストレスがかかるとこれもまたホルモン分泌が難しくなります。
生理発来にはエストロゲン、プロゲステロンという2つのホルモンバランスが整っていることが条件ですが、ストレスによりこのバランスがどんどん偏ってしまうんですね。
また生理が遅れることで不安になったり、イライラしたりとまたストレスが募ります。
生理がきそうでこない、変な期間が続くことでもかなりイライラしますよね…。
多感な時期にストレスゼロで過ごす、というのは難しいかもしれません。
自分なりの気分転換を見つけて、出来るだけ心穏やかに過ごしてください。
ちなみに筆者は高校時代、部活動の顧問がストレス源になっていたようで、1年近く生理が来ませんでした。
「生理が無い方が楽でいいじゃん!」
と思って放置していましたが、周りの勧めもあり婦人科を受診したところ、医師からひどくお叱りを受けました。
「卵巣の機能が著しく低下していて、このまま放置していたら妊娠・出産できなくなっていましたよ!」とのこと!
ホルモン剤を飲んだり、苦い漢方薬を飲んだり、おしりに筋肉注射をしたりすること約1年。
部活動を引退して大学受験も終わり、大学生になった途端に生理が毎月1回、規則的に来るようになりました。
(なお、大人になった今でも規則的に生理は来ていますし、妊娠・出産も経験することができました!)
おそらくストレスから解放されたことが一番大きかったのでしょうね…。
自覚していないストレス、あなたの周りにもありませんか?
もう一度生活環境など振り返ってみても良いかもしれません…!
高校生の生理不順の原因③妊娠している
3つ目は一番心配になりがちですが、妊娠した場合は生理がきません。
もし性交渉を行ったのであれば、子供を望んでいない場合とても心配になりますよね。
毎月規則正しく生理がきている方であれば、生理予定日から7日以上遅れた場合妊娠の可能性があると言われています。
心あたりがある場合は、妊娠検査薬を使用してみてもいいかもしれません。
通常3ヵ月生理がこない場合に婦人科の受診が推奨されていますが、心当たりがある方は早めに婦人科を受診することがオススメです。
普段から生理不順だからと受診を先延ばしにしたところ、妊娠〇ヵ月だったなんてことも起こりうるんです。
ですが、高校生とまだ発育が途中の頃であれば、ストレスからくるホルモンバランスの影響も十分考えられますよ。
生理が来ないのが不安!高校生の生理不順の原因や理由を徹底調査!まとめ
高校生になっても生理が来ない理由と、生理不順の原因についてまとめました。
高校生になっても生理が来ない理由は3つ。
・ホルモンバランスが崩れてる
・卵巣が働いていない
・子宮、膣の異常
生理発来には脳からの指令から生まれるホルモンが必須。
そして排卵は卵巣が正常に働いていないと起こりません。
これらのどこかに問題があると、15歳を越えても生理が来ないと言われています。
また、初潮を迎えた後に生理不順となる原因は
・ダイエット
・ストレス
・妊娠しているから
この3つであることが多いです。
多感な時期に少しでも不安やストレスなく過ごせるようにしつつ、気になった際は早めに小児科や婦人科受診を検討してみてはいかがでしょうか。
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