ジブリパークが愛知なのはなぜ?東京や大阪ではない理由を大調査!

ジブリパークが愛知なのはなぜ

ディズニーランドのようなテーマパークの要素をもつ公園、ジブリパークのオープンがいよいよ11月に迫ってきました。

ジブリパークの場所は愛知県長久手市。

「愛・地球博記念公園」内に点在する形で現在、ジブリの世界観を表現する5エリアが造成されています。11月に、このうち3エリア(「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこの森」)が先行して開業され、1年後をめどに2エリア(「もののけの里」「魔女の谷」)もオープンすることに。

チケットの販売も始まっています。すでに申し込んだという方もいらっしゃるのでは?

しかし、ジブリパークが愛知なのはなぜでしょう。「東京や大阪につくった方がお客さんもたくさん来るのでは?」といった声がたくさん聞かれます。

そこで、なぜ、ジブリパークが愛知なのか、調べてみました。

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「ジブリパークが愛知」の理由①:大きな公園をつくれる広大な公園

「ディズニーランドに代表されるテーマパークでありながら、あくまでも公園。テーマパークの要素を若干入れながら公園の整備をする」

スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーがジブリパークについて語ったときの言葉です。

「あくまでも公園」といっても「テーマパークの要素を」入れるとなると、やっぱり、ある程度の広い土地が必要になるでしょう。

長久手市は、名古屋市のベッドタウンとして発展しています。

「愛・地球博記念公園」はその東部に位置し、愛知青少年公園の敷地を利用して開催された2005年の愛知万博「愛・地球博」長久手会場の跡地に開設されました。約200ヘクタールを有しています。

200ヘクタールと言われても実感がわきませんね。

東京ディズニーランドと東京ディズニーシーをあわせた広さが約100ヘクタールですから、その2倍の大きさの公園ということになります。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの約4倍です。

ただ、ジブリパークの5つのエリアをあわせた面積は約7ヘクタール、200ヘクタールのごく一部を使っているにすぎません。

鈴木プロデューサーは、「愛・地球博記念公園」そのものを活かしながら「新しい公園をつくりたい」と言っています。

そのため、もともとは、エリアだけをあつめてジブリパークというのでしょうが、「愛・地球博記念公園」全体をジブリパークと呼ぶこともあるようです。

実は、ジブリパークは、5つのエリアだけでは終わらない可能性もあります。

事業主体である愛知県の大村秀章知事は、ジブリパークは「何年たっても完成しない」と言い、5つのエリア開業後も、集客力を維持していくためにさらに拡張しつづけていくことを明言しているのです。

200ヘクタールという広大な土地に、これからどう展開されていくのでしょうか。

「ジブリパークが愛知」の理由②:「サツキとメイの家」をきっかけに、ジブリと愛知県に深い縁が生まれたから

かつて「愛・地球博」にてたいへんな賑わいをみせたパビリオンのひとつは「サツキとメイの家」でした。

宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」に登場する昭和30年代の草壁サツキ・メイ姉妹の住む草壁家の家を再現。

当時の生活を偲ばせ、映画の世界に浸ることができる空間ということで話題になりました。

 

「愛・地球博」の閉幕後、「サツキとメイの家」の移設をもとめて、たくさんんの自治体が誘致に乗り出しましたが、最終的に会場跡地を公園として整備する愛知県に無償譲渡されました。

新たな事業の展開を模索していたスタジオジブリの方もひとつのチャンスとみたようです。

ジブリパークには大きなアトラクションや乗り物はありません。森や道をそのままに、自分の足で歩いて、風を感じながら、秘密を発見する場所です

https://ghibli-park.jp/

ということです。

2015年9月、「サツキとメイの家」の10周年を記念し、スタジオジブリの30年の軌跡をふりかえる「ジブリの大博覧会展」を愛知県が開催しました。

こうして、スタジオジブリと愛知県に深い縁がきずかれることに。ジブリパークは、この縁が活かされたことになりますね。

「愛・地球博」は、「自然の叡智」、「人、生き物、地球に対する愛」がテーマでした。万博はやって終わりではなく、その理念を次世代に引き継いでいくことが求められているという愛知県が、スタジオジブリの作品に流れているものと理念が一致するとして、ジブリパークの構想が提案されました。

話し合いは紆余曲折あったようです。大村知事は東京に何度も足を運びました。鈴木プロデューサーは、「大村さんに口説かれた」と言っています。

「ジブリパークが愛知」の理由③ 東京や大阪ばかりが「にぎわう」という状況にストップをかけたいとの強い思いから

愛知県の議会では、「日本一元気な愛知」の実現をといった言葉がよくでてきます。そのための大型のプロジェクもすすめられていますが、そのなかの「最重要」なものがジブリパークの整備というわけです。

「東京一極集中」という言葉、一度は聞いたこと、ありますよね。日本において、政治・経済・文化・人口など、社会における資本・資源・活動が東京都区部に集中しているという状況をいっています。

この東京への一極集中、あるいは、大阪への集中、東京や大阪ばかりがあらゆることで「にぎわう」という状況にストップをかけたいという思いが愛知県のなかに強く存在しています。

ジブリパークは、土地もある、スタジオジブリとの縁もある、そんな愛知でこそやるべきで、東京や大阪でやらせるわけにはいかない、こんな考えがあってもおかしくありません。

ジブリパークの特徴のひとつは、その事業主体です。

愛知県、スタジオジブリ、中日新聞社の3者で締結された、整備にあたっての合意にもとづけば、スタジオジブリは、ジブリパークの整備に必要なデザイン等を作成するとともに、事業全体の企画監修をおこない、中日新聞社は管理運営をおこなうための新しい会社をスタジオジブリと共同して設立するということに。

ジブリパークに必要な整備は愛知県が事業主体としておこなうというのです。

東京ディズニーランド・ディズニーシーの事業主体は株式会社オリエンタルランド、民間の会社です。東京都や千葉県が整備そのものをおこなったりしていません。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの事業主体は、合同会社ユー・エス・ジェイで、大阪府は資金の貸付などはあるものの、事業そのものにはかかわっていません。

ジブリパークは、最初の提案から、そのものの外側をつくるのも自治体である愛知県です。

「ひとつの自治体がそこまでやる必要があるのか!」「そんなお金があるなら、コロナ対策など、もっとしっかりやるべきでは?」など、愛知県が事業主体としておこなうことに反対の意見もつよくあります。

それでも、大村知事を先頭とする、東京や大阪ばかりが「にぎわう」という状況にストップをかけたいとの思いが強いのでしょう。

順調にすすめば、2045年に東京と大阪を結ぶリニア中央新幹線が完成、その18年前の2027年から東京と愛知の間で先行的に開業します。愛知県としては多くの人を招きいれる絶好の機会。

ジブリパークが、日本からも世界からも、人を呼べる存在へとどう発展していくのか…。

ジブリパークが愛知なのは、なぜ?東京や大阪ではない理由を大調査 まとめ

いよいよ11月に開業するジブリパークがなぜ、愛知につくられるのか、東京や大阪ではないのかについて、活用できる土地がある、スタジオジブリとの深い縁がきずかれているという条件にくわえ、政治上の思いがあることを考察しました。

スタジオジブリの作品は、日本のみならず、世界的にも共感をもって鑑賞されています。それだけに、ジブリパークへの期待もオープンにむけてどんどんと大きくなっていくことでしょう。

期待にこたえ、どんな公園になるのか、注目ですね。

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